とあるStartupに勤めるエンジニアの技術ブログ

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Salesforce Webinar 「Salesforce DX の始め方とパートナー様成功事例」にゲスト出演しました

こんにちは。

1ヶ月も経っていまさらな感じですが、2019年8月30日に開催されたセールスフォース・ドットコム社主催のウェビナーにゲスト出演しました。

 

今回のウェビナーでは、SalesforceDX の活用事例を2社、co-meeting木村さんと私から話しました。こちらから資料と動画を見ることができますので、よろしければご覧ください。

developer.salesforce.com

www.slideshare.net

 CI環境構築事例

実は、以前にも同じようなテーマで2年前の Salesforce World Tour Tokyo でお話しさせてもらったことがあります。今回はどういったところが差分になっているか含めてお話しさせてもらいました。

当時から大きく変わったこととしては、Developer Edition Org でも DevHub が利用できるようになったことではないでしょうか?これによって Scratch Org を利用した開発が簡単に始められるようになりました。

また、Force.com IDE のサポートが終了してしまうので変わらざる得ない状況ではあります。VSCode 拡張も実戦投入できるレベルに仕上がってきていますので、VSCode 拡張と Scratch Org を利用した開発スタイルにトランスフォームしていくのに良いタイミングです。

今回の私の発表は、継続的インテグレーションをどのような構成で実現しているか、について話しています。木村さんの発表と合わせて見てもらうと新しい開発スタイルの参考になると思います。

 

SalesfoceDXの現在と未来

発表では話していませんが、少しだけ。

スライドの10ページ目に SalesforceDX のアップグレードのトピックスをまとめたページがあります。リリース内容を見ていくと大きく2つの意思決定がされていることがわかります。

VSCode 拡張

1つ目は VS Code 拡張への移行です。Force.com IDE のバージョン2 の開発が始まっていたにも関わらず、正式リリースされる前にキャンセルされて VSCode 拡張が後継となりました。

この決断は、拡張機能を開発する開発者のモチベーション向上でも、利用する開発者に選ばれるエディタに変える意味でも非常に良かったと思います。

おかげで、これまで Eclipse をベースとするツールは近年開発が滞っており、他の言語では当たり前に提供されるようなコーディングサポート機能がなく、Salesforce 開発者の生産性を下げていましたが、VSCode 拡張ではさまざまなコーディングサポート機能が提供されるようになりました。

第2世代管理パッケージ

2つ目はAppExchangeアプリケーションを開発している会社には非常に影響が大きなもので、「第2世代管理パッケージ」の開発優先度変更です。2年前のWinter'18でベータリリースされた機能となりますが、Winter'20 まで正式リリースされませんでした。その間に「ロック解除済みパッケージ」がリリースされたことから、オーダーの入れ替えがあったことが伺えます。

AppExchangeアプリケーションを開発している開発会社としては「第2世代管理パッケージ」によって管理パッケージの作成や配布の自動化ができるようになるので、早く利用できるようになってくれることを願っています。

第2世代管理パッケージが Winter'20 で正式リリースとなりますが、既存の第1世代管理パッケージからの移行はまだ先のスケジュールとなるので、もう少し研究しながらリリースを待ちたいと思います。

また、「ロック解除済みパッケージ」をどのように利用していくか、も検討してみたいと思います。

未来

SalesforceDX の開発が進むことで徐々に API によるコントロールが拡がってきています。次の流れとしては、VSCode Online でも開発できるようになり、開発者コンソールが置き換えられるかもしれません。もしくは、Salesforce 組織の設定変更管理などもあるかもしれません。

まだ改善できる Developer Experiece はたくさんあるので、次の一手を楽しみに待ちたいと思います。

 

Enjoy DX!